【取扱説明書】DIGI-ZO オーナーズマニュアル【応用操作編】

マニュアルの画像 ZO-3シリーズ

FERNANDESから発売されていたZO-3の亜種モデル、DIGI-ZOを購入したけどこんなことで困ってませんか?

  • DIGI-ZOを購入したのにマニュアルがない!
  • 公式マニュアルはわかり辛い!
  • 基本的な性能は理解しているけどもっと詳しく知りたい!
  • 機械音痴!

実はDIGI-ZOの神髄とも言えるエフェクター機能は、デフォルトで24種類のサウンドが楽しめるだけでなく、自分でサウンドを作り変えて保存することもできます。

この記事では、DIGI-ZOのオーナーズマニュアルを画像付きでなるべくわかりやすく紹介します。

この記事を読めば、DIGI-ZOの応用的な機能が理解できると思います。

さぁ、あなたも今日からDIGI-ZO使いです!

DIGI-ZOのトップ画像

DIGI-ZOの基本的な使い方はこちら

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FERNANDES DIGI-ZO Owner’s Manual

エフェクター機能について

まず、前提知識として下記をご覧ください。

  • PATCH:個別のエフェクトのつながりと、それぞれのエフェクトの設定を一組にまとめたものをPATCH(パッチ)と呼びます。PATCHは全部で24個あります。DIGI-ZOには、あらかじめ24個のパッチが記憶されており、パッチの設定は、好みに合わせて作り変える(EDIT:エディット)ことができます。
  • BANK:4個のパッチをひとまとめに区切ったものをBANK(バンク)と呼びます。
BANKとPATCHの概念図
引用:公式マニュアル

つまり、PATCH(パッチ)は「音の種類」、BANK(バンク)は「音の種類をまとめた箱」ってことです。

そして、PATCHを好みに作り変えるEDIT(エディット)って機能もあるよ!って言ってます。

念のため知っておいてくださいね!

PATCHの切り替え方(応用編:BANK HOLD ON)

DIGI-ZOのPATCHの切り替え方は、トップパネルのボタンで行うことができます。

トップパネルの画像2
バンクの切り替えはこっち!
トップパネルの画像1
パッチの切り替えはこっち!

通常状態だとPATCH切り替えボタンのUPスイッチを押し続けていくと、A1、A2、A3、A4と続いていき、A4の次はb1になります。

A4からA1に戻るためには、PATCH DOWNボタンを連打する必要があります。

そこで、EDITボタンを1秒以上押してバンク・ホールド機能をオンにすると、A1、…、A4の後に再びA1に戻ることができます。

解説画像5
通常状態:A4の後は…
解説画像6
通常状態:b1になる!
解説画像7
バンク・ホールド状態:A4の後は…
解説画像8
バンク・ホールド状態:A1に戻る!

以下、公式マニュアルから抜粋

工場出荷時は、BANKの区切りに関わらずUP/DOWNスイッチを押すことで全てのPATCHに切り替えられる設定となっています。このようなPATCHの切り替え方法をバンク・ホールド・オフと呼びます。

バンク・ホールド機能は24個のPATCHを4個づつのBANKごとに操作できるようにする機能です。この機能がオンになっていると、UP/DOWNスイッチの操作では、同じBANK内の4個のPATCH内だけの選択となります。

バンク・ホールド機能をオンにする場合は、プレイモードでEDITスイッチを1秒以上押し続けてください。ディスプレイ上のBANK HOLDインジケーターが点灯して機能がオンになったことを示します。バンク・ホールド機能をオフにする場合も同様にEDITスイッチを1秒以上押し続けてください。インジケーターが消灯して機能がオフになったことを示します。

BANKの切り替えは、+/-スイッチもしくはサイドパネルのコントロールイン端子に接続されたフットスイッチで行うことができます。

解説画像9
解説画像10
解説画像11
解説画像12
引用:公式マニュアル

画像が汚いのはごめんなさい。精進します。

フットスイッチでも切り替えができるみたいです。がんばってください。

PATCHの切り替え方(応用編:DIRECT LOAD OFF)

さらにDIGI-ZOはダイレクト・ロード・オフ機能というものがあります。

例えば、A1からA4にPATCHを切り替えるときに、途中のA2とA3の音が鳴ってしまいます。

そこでダイレクト・ロード・オフ機能を使えば、A2とA3の音が鳴らずにA1とA4の音を鳴らすことができます。


以下、公式マニュアルから抜粋

工場出荷時は、UP/DOWNスイッチを押すとすぐにPATCHが切り替わる設定となっています。このようなPATCHの切り替え方法をダイレクト・ロード・オンと呼びます。1回のアクションでPATCHを切り替えられるので、並んでいる順番通りに切り替えるのにはとても便利ですが、切り替え先のPATCHが離れている場合、不要なPATCHの音色を再生してしまうので不便さを感じることもあるでしょう。このような不便さを感じた場合、以下に説明するダイレクト・ロード・オフ機能利用すると便利です。ダイレクト・ロード・オフ機能を利用すると、確定操作をしない限り、BANKやPATCHをどのように切り替えても、現在選択されているPATCHの音色が保持されます。

例えば、PATCH1からPATCH4に切り替える場合、ダイレクト・ロード・オン時ではUPスイッチを押すたびに、PATCH2、PATCH3の音色を再生してPATCH4に切り替わりますが、ダイレクト・ロード・オフの場合は、UP/DOWNスイッチを押してもPATCHは切り替わらず、ディスプレイの文字が点灯して確定待ちの状態になります。PATCH4が点滅している状態で確定操作を行うとその時点でPATCH4の音色に切り替わり、途中のPATCH3,PATCH4の音色が再生されることはありません。

ダイレクト・ロード機能のオン/オフは、プレイモードでSTOREスイッチを1秒以上押し続けることで切り替えられます。ダイレクト・ロード・オフ時のPATCHの確定はUP/DOWNスイッチを同時に押すことで実行されます。

解説画像13
引用:公式マニュアル
解説画像14
引用:公式マニュアル
引用:公式マニュアル

PATCHの作り変え方(エディット)

DIGI-ZOは、工場出荷時の状態で24個のPATCHが内蔵されています。

  • シンプルなディストーションサウンド
  • オーパードライブ系のサウンド
  • すごく癖のあるクリーンサウンド
  • ワウ+コーラスのサウンド
  • SFっぽいサウンド

など様々です。

全体的に癖のあるサウンドが多いですので「コレジャナイ!」と思った方は自分好みにサウンドを変えてみましょう。

PATCHの画像
音を作り変えたい場所を選択!
EDITボタンの画像
EDITボタンを押す!長押ししないでね!

DIGI-ZOは、事前に24個のPATCHを当社推奨設定として記憶しています。

PATCHの数の関係上、DIGI-ZOの多彩な音色表現のごく一部しか紹介できておりません。

そこで、DIGI-ZOにはお客様の好みに合わせて、より多くの音色をお楽しみいただけるようにPATCHを作り変える機能がついています。この機能をエディット機能と言います。

また、このエディット操作を行うための状態をエディットモードと言います。

通常の演奏を楽しむ状態(プレイモード)からエディット操作を行うための状態(エディットモード)にするには、EDITスイッチを押してください。

  • プレイモードからエディットモードに切り替える場合、EDITスイッチを1秒以上押さないでください。1秒以上押すと、BANK HOLDの設定になってしまいます。
解説画像15
引用:公式マニュアル

プレイモードからエディットモードに切り替わった直後は、そのパッチの設定に関わらず、PARAMETER CURSOLインジケーターの一番右(COMPモジュール)が点滅します。この時そのパッチでのCOMPモジュールの設定値が、ディスプレイに表示されます。

エディットモード内では、EDITスイッチを押すごとにPARAMETER CURSOLインジケーターが左に移動していきます。

PARAMETER CURSOLインジケーターの点滅しているところがエディットの対象となります。

それぞれのPARAMETER CURSOLインジケーターには、以下のパラメーターが割り当てられています。

  • 1番右のインジケーター:COMPモジュールの設定
  • 2番目のインジケーター:DISTモジュールのディストーションタイプ設定
  • 3番目のインジケーター:DISTモジュールのディストーションゲイン設定
  • 4番目のインジケーター:NR/AMPブロックの設定
  • 5番目のインジケーター:EQモジュールの設定
  • 6番目のインジケーター:MODモジュールの設定
  • 7番目のインジケーター:DLY/REVモジュールの設定
  • 8番目のインジケーター:PATCHレベルの設定

パラメーターの変更は、+/-スイッチで行います。

それぞれのパラメーターの内容については、「エフェクトパラメーターの一覧表」をご覧ください。

8番目のPARAMETER CURSOLインジケーターが点滅しているときに、EDITスイッチを押すと、エディットモードから脱出しプレイモードに戻ります。ただし変更された内容は、まだメモリーに保存されていません。

解説画像16
引用:公式マニュアル

エフェクトパラメーターの一覧表

さて、DIGI-ZOさんにはどんな音が収録されているのでしょうか。

公式マニュアルを参考に詳しく見てみましょう。

モジュールってのはエフェクターみたいなものです。それぞれ、

  • COMPモジュール:音を圧縮するためのやつ。ダイナミクス系ともいうらしいです。
  • DISTモジュール:ディストーションやゲインですね。歪み系です。
  • NR/AMPモジュール:ノイズを切ったり、アンプから音を出しているような効果。
  • EQモジュール:イコライザーです。アンプにもよくついてるTREBLE (HIGH)とか、MIDDLE (MID)、BASS (LOW)ってやつです。
  • MODモジュール:音を揺らすやつです。モジュレーション(揺らす系)。
  • DLY/REVモジュール:ディレイ、リバーブの空間系というやつです。残響系とか言ったりもするみたいです。
  • PATCHレベル:PATCHのボリュームです。
COMPモジュールの画像
DISTモジュールの画像
NR/AMPモジュールの画像
EQモジュールの画像
MODモジュールの画像1
MODモジュールの画像2
DLY/REVモジュールの画像
PATCHレベルの画像

画像引用:公式マニュアル

画像が見づらくてごめんなさい、精進します。

DIGI-ZOさんはこれらの音が組み合わさってるよ~。

好みの音になるまでがんばってください。

エフェクターの画像

PATCHの保存(ストア)

せっかく作り変えた音が消えてしまうと悲しいですね。

作り変えた音は保存しましょう。保存しないでDIGI-ZOの電源をOFFにした場合、リセットされますよ!

気に入った音ができたら保存しましょう。

お客様が作り変えた(エディットした)PATCHは、保存(ストア)しない限り別のPATCHを選んだり電源をオフにしたりするとエディット前の状態に戻ってしまいます。

ここではエディットしたPATCHのストアについて説明します。

ストアはプレイモードでもエディットでも行えます。操作はいたって簡単です。

  • まず、好みに合わせてエディットした状態で、STOREスイッチを押してください。プレイモードでストアする場合は、STOREスイッチを1秒以内に離してください。1秒以上押し続けるとダイレクトロード機能の設定になってしまいます。
  • ディスプレイが点滅を開始します。この状態をストア待機状態と呼びます。ストアを中止する場合は、この状態でEDITスイッチを押してください。次に記憶されている操作を実行すると、PATCHの設定が変わってしまい、元に戻せなくなります。
  • ストア待機状態で、そのままSTOREスイッチを押すと、直前に使用していたPATCHに保存されます。
  • またストア待機状態で、PATCHの切り替えを行ってからSTOREスイッチを押すと、新たに選択したPATCHに保存され、直前までエディットしていたPATCHは、エディット前の状態に戻ります。
引用:公式マニュアル

PATCHを工場出荷時の状態に戻す方法

音を作り変えた後に、「なんか違う!元に戻したい!」と思ったらリセットしてみましょう。

DIGI-ZOのすべてをリセットする方法(オールイニシャライズ)と、指定したPATCHのみをリセットする方法(リコール)があります。

オールイニシャライズの方法は次の通りです。

  1. 電源をオフにします。
  2. STOREスイッチを押しながら電源をオンにします。
  3. ディスプレイに、「AL」が点滅表示されます。
  4. オールイニシャライズを実行する場合には、この状態でSTOREスイッチを押してください。表示が素早く点滅してオールイニシャライズを実行し、自動的にプレイモードに戻ります。

次に、リコールの方法です。

  1. 電源をオフにします。
  2. STOREスイッチを押しながら電源をオンにします。
  3. ディスプレイに、「AL」が点滅表示されます。
  4. 通常のPATCH切り替えと同じ操作をして、希望のPATCHを選択します。
  5. 希望のPATCHを選択したら、STOREスイッチを押します。表示が素早く点滅して特定のパッチに、該当する工場出荷時のPATCHを復帰させます。
  6. 個別のリコールは継続して行うことができます。リコール操作から抜けたい場合には、EDITスイッチを押してプレイモードに切り替えます。また、電源をオフにすることでもリコール操作から抜けることができます。

最後に

いかがでしたか?

この記事ではDIGI-ZOの応用的な使い方を画像付きで紹介しました。

今回は、エディット機能を使って自由に音を作り変えたい!という方向けに応用的な機能を紹介しましたが、まだまだDIGI-ZOには便利な機能があります。

こちらは後程、別の記事で紹介しますので是非ご覧ください。

念のためにDIGI-ZOの基本的な使い方を復習したいという方はこちら↓をご覧ください。

また、ZO-3シリーズのメリット・デメリットをまとめた記事もありますので、興味があったらご覧ください。

今回は以上!ありがとうございました!

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