アンプ内蔵ミニギターの金字塔「ZO-3」は今どうなっているのか?
「アンプ内蔵ミニギターといえば、やっぱりZO-3」
1990年代から多くのギタリストに愛されてきたフェルナンデスZO-3は、そのユニークな見た目と機能性で唯一無二の存在でした。
しかし、ここ数年で「新品がどこにも売っていない」「もしかして生産終了?」という声が増えています。
この記事では、ZO-3の生産終了の事実とその背景、再販の可能性について、ギター歴24年の筆者が分かりやすくお伝えします。
結論:ZO-3はすでに生産終了しています
2025年現在、フェルナンデスZO-3は公式に生産終了しています。
その根拠となるポイントは次のとおりです:
- フェルナンデス公式サイトからZO-3製品情報が削除
- サウンドハウスなど大手楽器店でも「販売終了」表示
- 2024年7月、フェルナンデス社が自己破産の準備に入り、事業停止を発表
つまり、メーカーによる供給が完全に止まり、新品としての入手は不可能な状況です。
生産終了はいつ?なぜ?
フェルナンデスZO-3の通常モデルとして最後に販売されたのは2019年モデル。
その後は「ZO-3 ’24」などの限定仕様がわずかに出回りましたが、これらも追加生産なしの在庫限りでした。
また、2021年頃からはすでに「生産していないのでは?」という声がユーザー間でも広がり始めていました。
そして2024年、フェルナンデス社自体が事業停止に追い込まれ、生産継続の可能性は事実上ゼロに。
この流れを見ても、2019〜2021年頃を境にZO-3の生産は終了していたと考えられます。
ZO-3は長年にわたり多くのバリエーションモデルが登場し、時代ごとの特徴も異なります。
気になる方は、こちらの記事でZO-3の歴代モデルや進化の流れを詳しくまとめていますのでご覧ください。
→ 【ZO-3の歴史】歴代モデルと進化の全記録まとめ
再販される可能性はあるの?
現時点で、ZO-3の再販に関する公式発表は一切ありません。
2024年にフェルナンデス社が倒産したことで、現実的にはメーカーからの復活は非常に難しいと見られています。
とはいえ、可能性が完全にゼロというわけでもありません。
- かつてウクレレ版の「ZO-LELE」も2022年に約20年ぶりに復刻された実績がある
- ZO-3シリーズは累計35万本以上売れた大ヒット商品で、今なおファンも多い
こうした背景から、今後ブランドを引き継ぐ企業が現れれば、復刻やライセンス生産の形で再販が実現する可能性も残されています。
ただし、「ZO-3」という名称やデザインには商標権・知的財産権の問題もあるため、
復活には時間がかかる、または別ブランドでの展開となるかもしれません。
ファンにとって、今後できることは?
ZO-3の新品は手に入りませんが、これまでに販売された数が非常に多いため、中古市場では今も多く流通しています。
今後も「入手できるかどうか」は、中古市場の動向にかかっていると言えるでしょう。
特に、くまモンモデルや布袋寅泰モデルなどの限定品はプレミア化しており、年々価格が上がる傾向にあります。
気になる方は、定期的に中古楽器店やフリマアプリをチェックしておくのが得策です。
「ギターを始めたいけど、何を買えばいいか分からない…」という方や、
「せっかくなら長く使える1本を選びたい」という方には、初心者〜中級者向けに厳選した
高品質なエレキギターセットを紹介したこちらの記事もおすすめです。
→ 【2025年版】長く使えるエレキギターセット|初心者〜中級者におすすめの高品質モデルを紹介
まとめ|ZO-3の「復活」に期待しつつ、今ある価値を大切に
フェルナンデスZO-3は、すでに新品での入手が不可能となった名機です。
しかし、その魅力や支持は今も衰えておらず、今後復刻される可能性もわずかながら残されています。
ミニギターとしての完成度、遊び心あふれるルックス、手軽さ──
どれをとっても唯一無二のZO-3。
今ある1本を大事に使い続けることも、ZO-3ファンにできるひとつの答えかもしれません。
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